ブックタイトル森林のたより 837号 2023年6月
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森林のたより 837号 2023年6月
国有林の現場から80岐阜森林管理署長としての抱負岐阜森林管理署長駒瀬勉く思っています。さて、岐阜森林管理署長としての抱負ですが、まず、第一は、「国土強靱化5か年加速化対策への取組と治山対策の推進」です。近年、気候変動の影響により気象災害が激甚化・頻発化し、岐阜県内においても、災害の発生が多発しているところです。このため、山地災害危険地区や氾濫した河川上流域等において、森林の防災・保水機能を発揮させる間伐等の森林整備や治山施設の整備・強化等による流木・土石流・山腹崩壊抑制対策を実施します。また、山村地域等における災害時に備えた特に重要な林道の整備・強化、既存施設の長寿命化対策についても推進します。第二は、「野生鳥獣被害対策の推進」です。当署においても、鳥獣保護管理施策や農業被害対策等との連携を図りつつ、地域協議会等に積極的に参画4月に林野庁本庁から岐阜森林管理署長として参りました駒瀬です。どうぞよろしくお願いします。出身地は長野県です。岐阜県内での勤務は初めてとなります。本庁の前は、中部森林管理局に勤務しており、平成十八年に下呂市で開催された全国植樹祭に携わったこと、仕事や会議等で岐阜県内には何度か訪れたこともあり、旧知の方も多く、この岐阜県で仕事ができることを大変うれしステムの更なる推進、下刈り回数の削減、低コストモデルの実証に加え、エリートツリーの普及啓発に努めます。生産事業にあっては、素材生産の生産性向上を図るとともに、末木枝条等の未利用材の搬出と販売促進等を通じた造林コストの縮減を進めます。この他、民有林関係者を含めた現地検討会の開催等を通じ、優れた成果事例の普及に取り組みます。第四は、「民有林と連携した森林整備と民有林行政への支援の推進」です。管内の5つの地域で森林整備推進協定を締結していますが、設置した森林共同施業団地内で民有林と一体となった路網の整備、計画的な間伐を推進します。また、局で実施する基礎研修や各署等で開催される現地検討会等を通じて、市町村林務担当職員の森林・林業に関する能力向上など、民有林における人材育成を支援していきます。以上が、署長として取り組んでまいりたい事項ですが、引き続き地域との連携を密にし、地元の自治体からの要望を聞きながら、岐阜森林管理署として地元に貢献できるよう様々な事業に取り組んで参りたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。していきます。特に、当署職員の捕獲(くくり罠)等よる個体数調整に努めるとともに、センサーカメラによる生息確認を引き続き実施します。また、金華山のイノシシ対策についても、周辺での目撃情報が多く寄せられ、人的被害が懸念されることから、岐阜大学や岐阜市等と連携して様々な被害防止対策に取り組みます。第三は、「事業の低コスト化・生産性向上の推進と民有林への普及・定着」です。現在、計画的な主伐及び主伐後の確実な更新を図るとともに、伐採から再造林・保育に至る収支のプラス転換を可能とする「新しい林業」の実践に向けて、署を挙げて取り組んでいるところです。この内、造林事業にあっては、伐採・造林一貫作業シ職員による捕獲(くくり罠設置)令和3年7月に発生した山腹崩壊により市道が埋没(大洞国有林)MORINOTAYORIMORINOTAYORI 1616