ブックタイトル森林のたより 837号 2023年6月
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森林のたより 837号 2023年6月
活かす知恵とを森林人125●詳しい内容を知りたい方はTEL(0575)35ー2525県立森林文化アカデミーまで岐阜県立森林文化アカデミー講師●谷口吾郎チームビルディングの初めの一歩「名前を呼べる」●詳しい内容を知りたい方はTEL(0575)35ー2525県立森林文化アカデミーまで期の段階で「名前を呼び合うプログラム「ネームトス」」を行うことが多いです。まず参加者十人くらいで円になり、それぞれが「自分の呼ばれたい呼び名」を皆に伝えます。その後に誰かが柔らかいボールなど持って、そのボールを、好きな人に向かって呼び名を呼びながら丁寧に投げ渡します。これをどんどん繰り返していきます。慣れてきたら徐々にボール数を増やしたりして難易度を上げていきます。このネームトスを行うと、一気に参加者の名前が覚えられ、参加者同士の関係性の距離が縮む感じがするんです。お互いの名前を覚えていて呼び合える、心理的に安全なグループの第一歩ですよね。また、「呼ばれたい名で」ってところが大切です。名前ってとても大事なので、その人の呼び名を大事にするってことは、その人自身を大事にすることにつながります。私も、アカデミー入学生の交流会などで、ネームトスを何度かやってみたところ、その後のグループ内のコミュニケーション量が増え、笑顔で和やかに会話をしている雰囲気になりました。すごく大切なことだなあと感じました。これからの季節、森や川など野外活動も増えると、いろんな危険も伴いますね。ちょっとした声掛けの躊躇が事故につながる。当たり前のことだけど、普段から気軽に呼び合える関係性が大事になってきます。チームビルディングの奥はまだまだ深いですが、まずは、出会った仲間とお互いの名をしっかり呼び合える関係性を作っていきたいですね。●チームビルディングが気になる!森林文化アカデミーの教員になって二年が経ちました。前職では、主に都市部の公園緑地において環境教育や公園管理に携わってきたのですが、アカデミーで自分自身のあり方を問い直し、日々、新鮮な気持ちで学生と共に学んでいます。そんな中で、私の周りで頻出してきたキーワードとして「チームビルディング」があります。チームビルディングに関する授業や研修の一部を担当させていただくこともあり、現在、気になるワードの上位にランクインし続けています。●チームビルディングってなに?調べてみると、チームのメンバーがそれぞれの長所や特技・能力を十分に生かし、チーム全体で目標を達成できる関係づくりの取り組みのようです。森林や地域社会が抱える課題の多くも、一人では解決できないことばかり。さまざまな立場の人、さまざまな得意分野を持つ人と協力しながら根気よく課題解決に臨む必要があり、そうしたことを推し進めたり、自分たちを客観的に把握する意味でもチームビルディングは有効そうです。前職の公園管理も、当然チームワークが求められる現場でしたが、私自身、感覚的に取り組んでいたため、アカデミーに来て、改めて「チームビルディング」という考え方に触れて、その必要性を再認識しています。●あの人の名前を呼べてる?ところで皆さんは身の回りの人の名前を気持ちよく呼べてますか?実は私は名前を覚えるのも呼ぶのも苦手で…。「あっ、ちょっといい?」とか呼んだりしてしまうことがよくあります。思い出せないときは、誰かがその人を呼ぶのを待った後で、さりげなく名前を呼ぶとか、ときどきやっちゃいます。ときには、名前を呼ぶ必要がないことを願って時を過ごすことも…。とても後味の悪い時間になりますね。そんな経験ありませんか。●名前を呼び合うゲーム「ネームトス」最近、チームビルディングに関する研修に参加することがあるのですが、研修の初チームビルディングのプログラム「ヘリウムリング」。10人程度で輪になり全員の人差し指だけを使ってフラフープを地面まで下ろすという課題解決を目指す。やってみるとなかなか難しく、課題を解決するプロセスで様々な気付きがある。仲間同士の呼び名を覚えるゲーム「ネームトス」。互いの緊張を解く「アイスブレイク」の効果がある。またボールのやり取りをコミュニケーションの言葉のやり取りと置き換えたとき、投げ方、受け止め方を考えるきっかけにもなる。1111 MORINOTAYORI