ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

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概要

教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

藤井かし子Ⅴ.結果1.基本属性(表1?1,1?2)対象者の属性は,65歳以上の要支援1から要介護5までの介護認定を受けている人と,医療保険を利用して訪問看護を受けている人である.対象者55名のうち歩行できる群は38名,歩行できない群は17名であった.平均年齢は,歩行できる群が79歳,歩行できない群が81歳だった.歩行できる群は89%が要介護1から3の認定を,歩行できない群は88%が要介護3から5の認定を受けていた.歩行できる群のうち57.9%は1回以上,10.5%は5回以上の転倒をしていた.薬剤はいずれも循環器系の薬を内服している人が多く,それぞれ表1-1基本属性1(歩行できるn=38,歩行できないn=17)歩行できるできない項目カテゴリn割合n割合P値性別男性21 55.3%7 41.2%女性17 44.7%10 58.8%0.224年齢(歳)平均値±SD79.08±7.9181.71±7.170.278保険の種類医療保険3 7.9%1 5.9%介護保険35 92.1%16 94.1%1.000要介護度要支援1,238.5%00.0%要介護11028.6%00.0%要介護2 13 37.1%2 12.5%要介護3 8 22.9%3 18.8%<0.001*要介護412.9%531.3%要介護500.0%637.5%過去1年間の転倒1回以上の転倒あり22 57.9%1 5.9%1回以上の転倒なし16 42.1%16 94.1%<0.001*5回以上の転倒あり4 10.5%0 0.0%5回以上の転倒なし34 89.5%17 100.0%0.299使用薬剤の種類睡眠薬4 10.5%3 17.6%睡眠薬なし34 89.5%14 82.4%0.664下剤6 15.8%4 23.5%下剤なし32 84.2%13 76.5%0.479鎮痛薬5 13.2%0 0.0%鎮痛薬なし33 86.8%17 100.0%0.309循環器30 78.9%15 88.2%循環器なし8 21.1%2 11.8%0.707パーキンソン2 5.3%1 5.9%パーキンソンなし36 94.7%16 94.1%1.000血糖降下薬12 31.6%4 23.5%血糖降下薬なし26 68.4%13 76.5%0.750認知症薬または精神安定剤7 18.4%6 35.3%認知症薬または精神安定剤なし31 81.6%11 64.7%0.190既往高血圧29 76.3%15 88.2%高血圧なし9 23.7%2 11.8%0.471糖尿病15 39.5%6 35.3%糖尿病なし23 60.5%11 64.7%1.000腎臓病5 13.2%3 17.6%腎臓病なし33 86.8%14 82.4%0.692下肢静脈瘤1 2.6%0 0.0%下肢静脈瘤なし37 97.4%17 100.0%1.000悪性腫瘍3 7.9%1 5.9%悪性腫瘍なし35 92.1%16 94.1%1.000視力障害5 13.2%0 0.0%視力障害なし33 86.8%17 100.0%0.309心臓疾患13 34.2%3 17.6%心臓疾患なし25 65.8%14 82.4%0.336脳疾患8 21.1%7 41.2%脳疾患なし30 78.9%10 58.8%0.189膝痛みをもたらす疾患7 18.4%3 17.6%膝痛みをもたらす疾患なし31 81.6%14 82.4%1.000腰痛をもたらす疾患15 39.5%4 23.5%腰痛をもたらす疾患なし23 60.5%13 76.5%0.360※Fisher正確検定,年齢,要介護度はウイルコクソン順位和検定,*:P<0.05? 171 ?