ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第4号 通巻 第290号

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概要

教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第4号 通巻 第290号

小木曽加奈子,伊藤康児「給料」はオッズ比1.265(1.115?1.435,p=.000)であり,「労働と休息のバランス」はオッズ比1.151(1.044?1.267,p=.004)などと「看護職としての誇り」以外は関連性を示した.転職意向の高低を従属変数にしたN-DS-HFのロジスティック回帰分析では,「給料」はオッズ比0.860(0.791?0.936,p=.000)であり,「看護職としての誇り」はオッズ比0.913(0.850?0.980,p=.012)であり関連性を示した.離職意向の高低を従属変数にしたN-DS-HFのロジスティック回帰分析では,「給料」はオッズ比0.810(0.725?0.905,p=.000)であり,「制度や法律が基本」はオッズ比0.858(0.757?0.972,p=.016)であり関連性を示した.N-DS-HFとSS-BPSDとのSpearmanを用いた関係は,「給料」と「易怒・興奮」以外はすべて関係があり,「看護職としての誇り」と「不潔行為」は.330(p=.000)であり,次いで「看護師としての誇り」と「易怒・興奮」は.321(p=.000)であった.N-DS-HFと属性とのSpearmanを用いた関係は,「看護職としての誇り」と認知症ケアの経験年数は.179(p=.000)であり,年齢とは.126(p=.014)であり関係を示した.「アセスメント力を活かしたケア」と年収は.161(p=.002)であり,認知症ケアの経験年数とは.131(p=.011)であり関係を示した.3.N-DS-HFとSS-BPSDによる職務の継続に対する影響要因のモデルの検証(図1)認知症ケアの実践であるSS-BPSDは,老健の看護職としての職務満足であるN-DS-HFに影響を与え,それらは職務の継続につながると仮定した結果,図1に示したように,カイ2乗は202.218であり,df(モデルの自由度)は,63であり,p=.000を示した.モデルの表2仕事全体の満足度・転職意向・離職意向とN-DS-HFの2項間のロジスティック回帰分析の結果仕事全体の満足度高齢者以外の仕事をしたい(転職意向)他の高齢者施設へ移りたい(離職意向)BExp(B)(95%信頼区間)(p値)BExp(B)(95%信頼区間)(p値)BExp(B)(95%信頼区間)(p値)1)看護職としての誇り.0861.090(0.994?1.194)(.066)?.091 0.913(0.850?0.980)(.012)?.0230.977(.0901?1.061)(.582)2)労働と休息のバランス.1401.151(1.044?1.267)(.004)?.038 0.962(0.899?1.030)(.270)?.0280.972(0.894?1.058)(.514)3)職員間協働の実践.1511.163(1.029?1.313)(.015).036 1.037(0.943?1.141)(.454).0371.037(0.929?1.158)(.515)4)給料.2351.265(1.115?1.435)(.000)?.150 0.860(0.791?0.936)(.000).0570.810(0.725?0.905)(.000)5)アセスメント力を活かしたケア.1401.150(1.001?1.322)(.048).067 1.069(0.966?1.183)(.197).0600.952(0.846?1.071)(.412)6)制度や法律が基本.1471.159(1.014?1.324)(.030).050 1.051(0.949?1.164)(.341).0640.858(0.757?0.972)(.016)*B:偏回帰係数Exp(B):オッズ比表3N-DS-HFとSS-BPSDのSpearmanによる相関関係の結果「易怒・興奮」「拒薬・拒食・拒絶」「行動的攻撃(暴力)」「不潔行為」1)看護職としての誇り(p値).321(.000).294(.000).250(.000).330(.000)2)労働と休息のバランス(p値).151(.003).174(.001).161(.002).188(.000)3)職員間協働の実践(p値).179(.000).159(.002).192(.000).179(.000)4)給料(p値).065(.205).111(.030).119(.020).110(.032)5)アセスメント力を活かしたケア(p値).284(.000).242(.000).244(.000).270(.000)6)制度や法律が基本(p値).192(.000).176(.001).197(.000).235(.000)表4年齢・認知症ケアの年数・年収とN-DS-HFとのSpearmanによる相関関係の結果年齢認知症ケアの経験年数年収1)看護職としての誇り(p値).126(.014).179(.000).069(.176)2)労働と休息のバランス(p値)?.061(.223).082(.113).019(.715)3)職員間協働の実践(p値).012(.813).107(.038).028(.591)4)給料(p値).097(.058).021(.690).125(.015)5)アセスメント力を活かしたケア(p値).075(.140).131(.011).161(.002)6)制度や法律が基本(p値).019(.706).104(.043).121(.018)? 309 ?