ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号
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教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号
稲垣良介,水沢利栄,田邊章乃文1)荒木昭好,佐野裕(1993)「はじめての着衣泳」,62?121,山海堂,東京.2)原洋子,渡邉正樹(2010)小学生を対象とした危機予測能力・危険回避能力の評価法の開発,安全教育学研究,10(1),3?15.3)稲垣良介(2013)小学生を対象とした着衣泳学習の指導項目に関する検討,福井大学教育地域科学部紀要,3,269?283.4)稲垣良介,岸俊行(2014)着衣泳が小学生の水難事故に対するリスク認識と対策実行認識に及ぼす影響?命胴衣を用いた授業を実践して?,体育科教育学研究,30(2),25?36.5)稲垣良介,岸俊行(2015a)児童の水難事故に対するリスク認識と対策実行認識に関する実践的検討?着衣泳の事前・事後指導の学習効果に着目して?,体育科教育学研究,31(1),17?28.6)稲垣良介,野坂祐介,浦井龍法(2015b)未熟練教師による着衣泳の事後指導が児童のリスク認識と対策実行認識に及ぼす影響,北陸体育学会紀要,51,11?21.7)稲垣良介,岸俊行(2015c)地域河川を利用した水難事故防止学習が生徒の河川に対する認識に及ぼす影響,安全教育学研究,15(1),21?26.8)警察庁生活安全局地域課(2017)平成28年における水難の概況,https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/290615mizunennpou.pdf.2017年8月22日閲覧9)文部科学省(2008)「小学校学習指導要領解説体育編」,89,東洋館出版社,東京.10)野村照夫(1991)着衣泳と年齢の関係?児童の場合?,体力科学,40(6),628.11)野沢巌(2009)小中学生におけるライフジャケット体験学習についての一考察,埼玉大学紀要,58(1),57?64.12)大林一朗,梶原久巳,房前浩二,岡本昌規,三宅幸信,宇田光代,山下理子,黒川隆志(1996)『着衣泳』の指導について第Ⅲ報,広島大学附属福山中・高等学校,中学教育紀要,36,69?85.13)椿本昇三,坂本昭裕,野村照夫,荒木昭好,高橋伍郎,坂田勇夫(1992)10分間泳を用いた着衣泳に関する研究?着衣と水献着の泳距離比較及び着衣が泳ぎに及ぼす影響?,大学体育研究,14,33?44.14)上田毅,清水富弘,藤島和孝,大柿哲朗,堀田曻,金谷庄蔵,田井村明博,乙木幸道,洲雅明,正野知基(1999)21℃水温下での着衣泳と水着泳の生理,知覚応答,日本生理人類学会誌,4(3),11?16.注1:危険予知トレーニングは,事故や災害を防ぐために危険を予測したり,その改善策や対応策を検討したりする.様々な分野で活用され,学校教育においても,安全教育として行われる例もある2).危険(Kiken),予知(Yoti),トレーニング(Training)の頭文字をとってKYTと称されることもある.注2:危険予知トレーニングの効果を上げるには,発問等を工夫する必要がある.例えば,危険予測をさせる際にリスクを挙げさせるだけでは児童の印象に深く残らない可能性がある.ある危険要因に対して数を指定して対策を考えさせるとか,楽しく安全に遊ぶためにどうすればよいか問う等の工夫がある.対策を考えさせる場面では,児童が一人で考えたことを友達と共有したり,アドバイスを受けたりといった他者との関わりの中で深い理解を促すことができるだろう.さらに,個人の体験や記憶を引き出す働きかけも有効であろう.また,グループで活動させた際には,他のグループが挙げた対策に対して,その対象となった場所を考えさせ,学習に集中させることも有効だろう.危険や対策について根拠を明確にさせること,それには言語化という過程が重要となる.危険予知トレーニングは,イラストや核となる発問が準備されているという点で,教師の経験に左右されにくいという利点はある.授業の出口を明確にし,そこから逆算して学習課題を明らかにするといった一般的な授業づくりの重要性は変わらない.(受付:2017年9月7日)(受理:2017年9月22日)? 273 ?