ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号
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教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号
樋田小百合,小木曽加奈子,渡邊美幸表2病棟看護師における認知症高齢患者もてる力の活用の現状と課題カテゴリーサブカテゴリー主なコードできる限り早く自宅に戻れるようサポートしたい在宅復帰を目指す包括ケアは在宅復帰が意識された病棟である在宅に帰った時に家族が戸惑わないように準備期間があるとよい在宅復帰に向けての関わり入院生活の中で患者のもてる力を意識した関わり多職種との連携を図りながら退院を見据えた患者のもてる力の把握患者のもてる力の活用ができない状況認知症によるもてる力の活用の困難さ抑制を最小限に抑制をする時だけでなく外す基準を考えているすることを心がける抑制を外すタイミングも大事である患者のもてる力を伸ばす関わりを自然と出来ているもてる力を伸ばすことを患者本人のできる力をもっと伸ばしていかないといけない意識するケアを過剰にはしないつもりでいるできるところを伸ばす関わりをしている生活リズムを整えるように日中活動してもらう生活リズムを整える日光浴をすると夜間の睡眠がとれる患者がいる働きかけ包括ケア病棟はメリハリをつけるため食堂に離床を図る昼食前に身体を動かして食事するリズムを作れている頼まれる時もできるよねって励ます励ましながらもてるできるところを励ましどんどん増やしていくと良い力の活用を促す一部介助だったら立てるか試してもらうデイルームで食事をしていると気の合う患者同士で和気あいあいとしている他者との交流を図る認知症患者でも他者との交流は離床の機会となる働きかけ患者同士の交流は良い刺激になる認知症患者は誰かが一緒にいると落ち着く患者に寄り添う姿勢回復期の病棟であれば患者の行動を待つ姿勢があるできる限り待って患者のできることはやってもらうようにしているリハビリ職とのカンファレンスでADLの情報を初めて知ることもある多職種とのリハビリ職とも連携が取れていて具体的に話し合えるので良い連携・情報交換・共有を図る合同カンファレンスも情報のくい違いがあり定期的に開くようになったプライマリーナースが患者のもてる力を把握しスタッフへ伝える地域包括ケア病棟は患者と関わる時間が長く慣れていくため把握できる患者のもてる力を安静度以外の情報はカルテ等を見ずに判断するアセスメントする実際の患者の姿から判断するもてる力を引き出すケアを現実できてないもてる力の活用が難しい病棟でのケアが現実に即さずもてる力を活用できていないこともある家族によって退院のゴールの意見の違いがある最初に転倒があると転倒しないよう介助してしまうもてる力の活用より一度センサーマットをするともてる力を再度アセスメントすることが欠けてしまう安全を優先させる患者のできるところを伸ばすことは危険が多いもてる力の活用より点滴や検査などがあるともてる力の活用に意識がいかない治療を優先させる急性期病棟では病気を治すことが優先され全部介助してしまう認知症患者は昼と夜のもてる力の状態が違う環境の変化による影響高齢者は入院により環境が変わるともてる力の状況が変化する家族による患者の家族の方が患者の認知症を理解できていない認知症への理解不足日常生活の中で困難があることを家族が理解することが難しい1)【在宅復帰に向けての関わり】地域包括ケア病棟では,少しでも早く在宅や施設へ戻れるよう,〈在宅復帰を目指す〉目的で日々看護ケアを行っている.そのため,急性期治療を終えた患者において〈抑制を最小限にすることを心がける〉ことを念頭に置いて,患者のもてる力を奪い生活機能の低下を来さぬよう働きかけていることから【在宅復帰に向けての関わり】と命名した.2)【入院生活の中で患者のもてる力を意識した関わり】病棟看護師は,入院生活の中で患者へケアする際に〈生活リズムを整える働きかけ〉や〈他者との交流を図る働きかけ〉など〈もてる力を伸ばすことを意識する〉ように努めていた.また,〈患者に寄り添う姿勢〉で接することで,〈励ましながらもてる力の活用を促す〉試みを実践していることから【入院生活の中で患者のもてる力を意識した関わり】と命名した.3)【多職種との連携を図りながら退院を見据えた患者のもてる力の把握】地域包括ケア病棟では,一般病棟に比べ長期間の関わりの中から,先入観にとらわれることなく,ケアを通して実際の患者の姿を観察し〈患者のもてる力をアセスメントする〉? 255 ?