ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号

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概要

教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第3号 通巻 第289号

Kanako OGISO, Sayuri TOIDA and Miyuki WATANABE13)Rosdinom R, Zarina MZ, Zanariah MS, MarhaniM and Suzaily W (2013) Behaviouraland psychological symptoms of dementia,cognitive impairment and Caregiver burdenin patients with dementia. Preventive Medicine,doi: 10.1016/j. ypmed.2012.12.025.14)Storti LB, Quintino DT, Silva NM, KusumotaL and Marques S (2016)Neuropsychiatricsymptoms of the elderly with Alzheimer'sdisease and the family caregivers' distress.Revista Latino-Americana de Enfermagem,doi: 10.1590/1518-8345.0580.2751.15)Wang S, Shinagawa S, Nakamura S, Zheng Hand Shigeta M (2008) Comparison of BPSDamong demented elderly in Japan and China.The Journal of Japan Academy of Health Sciences,11(1), 12-19.16)Yaffe MJ, Orzeck P and Barylak L (2008)Family physicians' perspectives on care ofdementia patients and family caregivers. CanadianFamily Physician, 54(7), 1008-1015.(受付:2017年7月27日)(受理:2017年10月12日)日本における認知症高齢患者の在宅療養における現状と課題小木曽加奈子,樋田小百合,渡邊美幸本研究の目的は病院の外来看護師が認識する認知症高齢者の在宅療養における現状と課題を明らかにすることである.研究の同意が得られた設立5年以上が経過した3つの病院を対象とした.各施設に対して外来の看護職2名を看護部長に人選を依頼し,計6名を対象者とした.インタビューは,対象者の同意を得て集積回路(IC)レコーダーに録音し,逐語的に記述した.データ分析は,質的帰納法を用いた.その結果,対象者は女性6名であり,平均年齢は47.3±5.0であった.認知症高齢者の在宅療養へのシームレスケアの現状と課題は,1地域における多職種協働のシームレスケアの実践,2患者の認知力に応じた外来での看護師の役割,3在宅療養,4認知症を認識したケア,5専門職としてのスキルアップ,6家族側の事情の6つのカテゴリーとなった.在宅療養を継続するには,認知症高齢者に対するシームレスケアとして必要な医療や生活支援が必要であることが示唆される.? 251 ?