ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第2号 通巻 第288号
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教育医学 J.Educ.Health Sci. 第63巻 第2号 通巻 第288号
江藤和子,谷川尚己,戸塚智美分け,アルコールを飲まない群を新KASTの男性版と女性版で判定した.その結果,父親では,全く飲まない群113名(19.6%),アルコールを飲む群4??名(80.4%)であり,新KASTの男性版で判定した結果,正常群203名(3?.1%),要注意群241名(41.7%),アルコール依存症の疑い群21名(3.6%)であった.母親では,全く飲まない群283名(38.8%),アルコールを飲む群44?名(?1.2%)であり,新KASTの女性版で判定した結果,正常群31?名(43.2%),要注意群120名(1?.4%),アルコール依存症の疑い群12名(1.6%)であった(表1).両親の飲酒状況の比較においては,アルコールを全く飲まない群は,父親が19.6%に対し,母親が38.8%と母親の方がアルコールを飲まない群の割合の方が2倍以上高かった.新KASTの比較においては,正常群は,父親が3?.1%に対し,母親が43.3%と母親の方が高かった.要注意群は,母親が1?.4%に対し,父親は41.7%,アルコール依存症の疑い群においては,母親が1.6%に対し,父親が3.6%と,父親の要注意群とアルコール依存症の疑い群の割合が母親よりも2倍以上高かった.2.小学生の子供を持つ両親の飲酒に関する知識について小学生の子供を持つ両親が,最も身体に影響すると考えられた知識は,【アルコールの急性中毒死】の『一度に大量の飲酒をすると急性アルコール中毒になる』で,身体に影響すると回答した父親は?33名(92.2%),母親は?90名(94.5%),身体には影響しないと回答した父親は4?名(7.8%),母親は40名(5.5%)であった.一方,【アルコールの長期にわたる多量飲酒の害】の『すい臓障害(すい炎・糖尿病)になることがある』が身体に影響すると回答した父親は28?名(49.3%),母親は3?1名(48.1%),身体には影響しないと回答した父親は293名(?0.7%),母親は3?9名(?1.9%)であった(表2).表2両親の飲酒に関する知識n=1308父親母親【アルコールの急性中毒死を問う質問】n%n%2.一度に大量の飲酒をすると急性アルコール中毒に身体に影響する53392.2%69094.5%なる身体に影響しない457.8%405.5%7.一気飲みをすると死亡することがある身体に影響する492 85.1% 601 82.3%身体に影響しない86 14.9% 129 17.7%【アルコールの長期にわたる多量飲酒の害を問う質問】1.身体の成長を妨げて、性ホルモンのバランスを崩身体に影響する41171.2%56076.7%すことがある身体に影響しない16628.8%17023.3%3.脳の機能低下(記憶力など)が現れる身体に影響する435 75.3% 574 78.6%身体に影響しない143 24.7% 156 21.4%4.胃が悪くなる身体に影響する310 53.6% 340 46.6%身体に影響しない268 46.4% 390 53.4%5.肝臓病(肝炎・肝硬変など)になることがある身体に影響する425 73.5% 538 73.7%身体に影響しない153 26.5% 192 26.3%6.すい臓障害(すい炎・糖尿病)になることがある身体に影響する285 49.3% 351 48.1%身体に影響しない293 50.7% 379 51.9%【アルコールに関する知識を問う質問】8.アルコールには依存性がある身体に影響する467 80.8% 608 83.3%身体に影響しない111 19.2% 122 16.7%【アルコール依存症に関する知識を問う質問】9.アルコール依存症になると、人格障害になること身体に影響する39067.6%51570.5%がある身体に影響しない18732.4%21529.5%? 215 ?